実は、8/1から北海道を3ヶ月間離れていました。
離れて今は札幌に戻っていますが、やはり札幌は最高の街だなと感じました。
これが素直な今の気持ちです。
結論を言えばそれまでですが、その結論に達するまでの長い経緯と葛藤がありました。
せっかくなので、長くなりますが、北海道を3ヶ月間離れた理由と、経緯を時系列で書いて、自分語りしていきます。
自分自身の未熟な部分も書いています。
以下、驚かれることも書いているかも知れませんし、不快に思う部分もあるはずです。
しかし、最後は冒頭での結論に達しますので安心して下さい。
では、以下から今年3月の時系列から書いていきます。
目次
3月 札幌に飽きてしまい、困惑する。
一言で言いますが、札幌での生活に飽きてしまい、困惑しました。
去年の末ぐらいから予兆はありましたが、自分で認めざるを得ないレベルで飽きてしまったのです。
見慣れた景色や風景にもう見飽きてしまったのです。
移住して、5年半も住んでいるので、無理もないかも知れません。
同時に、新たな土地で暮らしてみたい願望が出てきました。
しかし、困りました。
「自分にとって、札幌以上に合う土地など存在しない」と確信していたからです。
「飽きた。しかし、札幌以上に自分が合う土地など存在するのか?恐らく存在しないだろう・・・」
「これからどうしよう・・・」
と途方に暮れていました。
途方に暮れながらも、行くならあそこしかないという候補地は一箇所だけありました。
また、ブログでは書けませんが(本当は言いたいのだが、言えない)たった1つだけ私は札幌に大きな不満を感じていました。
その不満を完全解消している場所でもあります。
また、仕事でも停滞感を感じていて、新たな刺激を受けたいと感じていました。
そして、新たな刺激を受ける最も簡単な方法は、住む場所を変えることです。
住む場所が変われば、強制的に周囲の新たな影響を受け、必然的に自分が変わることに繋がります。
この経験は、すでに札幌移住で経験済みなので、「またあの感覚を味わいたい」と強く感じていました。
5月 引っ越し欲が抑えきれないほど強くなる
引っ越し欲が抑えきれないほど出てきました。
理由は、やはりコロナで在宅時間が増えたことです。
今までは、外に居ることが多かったので、家など最低限で満足でした。
「金をかけるのは家ではない」と言う考えでした。
さらに、移住したときは無職だったので狭い家でも仕方ないと思っていました。
しかし、今は金銭的にもある程度の余裕があります。
わざわざ21平米の狭い家で暮らす必要はありません。
考えた末に、札幌で家を探し始めました。
もちろん広すぎる家はいりませんが、築浅で30~35平米ぐらいの綺麗な場所に住みたいと思っていました。
札幌であれば月6万で十分に実現できます。
元々、部屋の間取りを見るのは好きで、暇なときに意味もなく見ていたので、すぐに見つかりました。
きっと、この札幌への飽きも、良い家に住めば少しは和らぐと思っていたのです。
5/17 賃貸契約申し込みしてきた
賃貸契約の申し込みをしてきました。
今回も不動産のビッグにお世話になり、無事審査も通りました。
5/27「本当に良いのか?」と自問自答を繰り返して契約を白紙にする。
申込みはしましたが、「本当に良いのか?」と毎日自問自答を繰り返していました。
そして、自問自答の末に自分の気持ちを誤魔化していたことに気づきます。
それは、「本当は、他の土地で暮らしてみたいけれども、札幌を離れる勇気が持てなかったこと、また、それができないから、広くて綺麗な家で、移住願望をごまかそうとしていたこと」
です。
100%の本音で言えば、新たな土地に住んでみたいのです。
しかし、自信が持てなくて、広くてきれいな家で満足しようとしたのです。
ギリギリになって、やっと自分の望みに気づきました。
どう考えてもマナー違反であり、ご迷惑をかけているのは事実なのですが、契約書にサインをする前だったので、契約を白紙にしました。
本当に不動産会社の方とオーナーの方にはご迷惑をおかけしたと思っていますし、申し訳無いとしか言いようがありません。
しかし、自分の勘違いにギリギリで気づけたことは幸いです。
札幌を離れることを決意します。
6月 新しい土地での住む場所探し
新しい土地への視察と住む場所探しに行きました。
久々の北海道以外の土地は、新鮮でとても楽しく充実感がありました。
歩いているだけで、高揚感を感じて、ワクワクしました。
しかし、空気面で言えば「やはり札幌に勝る場所など無い」という現実はつきつけられました。
けれども、そのデメリットよりも、北海道を出ていきたい願望の方が強かったのです。
よって、以下の考えになります。
【方針決定】とりあえず3ヶ月住んで実験してみて、その後決めればいい。
それは、「とりあえず3ヶ月住んで実験してみて、その後考えればいい。」
という結論です。
いきなり賃貸契約をしての移住はリスクが高いと感じました。
札幌移住のときとは事情が違います。
なぜなら、札幌移住のときは迷いがゼロでした。
「俺は本来、ここに住むべきだったのだ。
間違えて埼玉に生まれてきてしまったのだ」
というレベルの強いインスピレーションを感じていたからです。
(頭がおかしいことを言っているのは、わかっています)
しかし、今回は違います。
正直、ずっとあっちで住んでいく自信も確信もありませんでした。
というわけで「3ヶ月お試し移住すればいい」という結論です。
今の御時世、短期で住む方法は色々あります。
リサーチに多くの時間を費やしました。
ここは語れるのですが、長くなるので、省略します。
3ヶ月後の生活の候補としては以下の3パターンです。
1.完全移住
新しい土地に完全に移住するパターン。
2.今後も札幌移住生活
お試し移住は3ヶ月で終了し、今まで通り札幌で住み続けることです。
3.札幌と新たな土地を行き来する生活~
札幌と新しい土地を行き来する生活をすることです。
3ヶ月後にどれかを決断すればいいのです。
この時点では、何番になるかは、まるでわかりませんでした。
しかし、どれを選んでも正解です。
1であれば、新しい土地に行くのも一つの人生ですし、その時は、札幌移住生活をあっさり終わりにすれば良いのです。
2や3であれば、そのときは札幌の良さを再実感できている可能性が高いのですから、それでも成功です。
唯一の失敗は、何もせずに、このまま札幌に住み続けることなのです。
ということで、行動すればすべて成功になることがわかったので、迷いがゼロになりました。
(最後にどれを選択しているか書いています。)
ブログ運営者としての葛藤
もうひとつの葛藤としては、ブログ運営者としての葛藤です。
小規模とはいえ、私はこのブログを2015年5月から5年以上やっています。
ですので、浮かんだ葛藤としては・・・
- 「移住ブログをやってるのに、北海道離れちゃっていいのかい?」
- 「札幌移住したい人の背中を押すために開設したブログだよね?離れちゃったらその理念に反していないかい?」
という葛藤です。
このブログは、
- 札幌移住に興味がある
- 札幌移住者
- 札幌が好き
- 元々札幌に住んでいる方
が読んでいるわけです。
また、私のブログ開設理由は、
「過去に自分が移住するときに、まともな札幌移住情報がなかったので、自分が知りたかったことを中心に書いて、同じような人の背中を押すこと」が目的です。
この目的で作ったのですから、「札幌去りますよ。他の地に移住しますよ」なんて書いたら失望されないかと思いこみ、モヤモヤと行動が落ちていたのです。
しかしです。
当たり前ですが、嘘を言うわけにはいきません。
例えば、「このまま北海道に住んでいる振り」をするのは、どうかと思います。
自分自身も、そんな嘘をついたブログなど、苦しくなるでしょう。
読み手の方にも嘘をついていることになるので、それこそ裏切りではないでしょうか。
そして、我の強いことを言ってしまえば、そもそも、私のブログなのですから。
私がどんな人生を送ろうと自由なのですから。
札幌に移住したとはいえ、一生札幌に住むなど言ったことはありません。
というわけで、行くことにしました。
加えて、今回の記事も作成しなくてはならないので、こうして長文で書いているのです。
7月 札幌の友人全員と会う。
札幌での友人ほぼ全員と会いました。(6月に会っている人以外)
1であれば、このままあっちに住んでしまう可能性もあったためです。
というか、7月は、その気満々でした。
それぐらい早く行きたかったのです。
そして、移住前日には、大好きな旭山記念公園で札幌の街を一旦の見納めのために行きました。
旭山記念公園やっぱり癒されるなー。
移住1年目はよく行ってたけど久々に来た。 pic.twitter.com/aHufeIt2A5— 札幌移住ブログ@みかげ (@sapporo1s) July 31, 2020
8月【実験スタート】新たな土地へ移住
8/1 新しい土地へ行きました。
北海道ともしばらくさよならです。
「え?8月の暑い時期に?」
自分でも馬鹿じゃないかと思いました。
本来は9月の予定でいましたが、もう抑えきれなかったのです。
しばらくさよなら北海道。
言える段階になったらブログに書く。 pic.twitter.com/tfJ5frSfmA— みかげ (@misappo) August 1, 2020
さらに言えば、真夏の本州を経験したのは6年前です。
もう、どれだけ暑いのか忘れているのです。
「別に暑かったら、北海道の夏の快適さが実感できるからいいじゃないか」と楽観的に考えていました。
何もかも知らない生活が楽しくて仕方がない。
初期は、高揚感が強く、ハイテンション状態が続いていました。
初めて札幌移住したときのような、何もかもゼロの状態。
すべてが新鮮で、知らないことばかり。
それがワクワクして楽しいのです。
不安はあっても、ワクワク感が上回っていました。
たかが、スーパーに行くだけでも、やはり地域差はあるので、まるで違う感覚になります。
現地の人とも定期的に飲んでいました。
北海道に住んでいたので、北海道の人ばかり関わっていましたが、やはり男女共にまるで性格が違うのです。
個人の差では片付けられないレベルです。
札幌に移住したときも感じましたが、地域による性格の違いはあるのだと、改めて実感しました。
例えば、北海道は、多くの人が優しい。
優しいですが、距離感がやや遠いのです。
大多数の人が、他人に干渉しないサバサバとしている性質があります。
(移住してきた人の多くは、これを実感しているかと思いますが、ずっと北海道にいる人は、まるでわからない)
しかし、こちらでは、人との距離感が近い。
優しさにも種類がありますが、シンプルに距離感が近い優しさに触れるのも久々で、なんだか温かい気持ちになりました。
よく話していたのは、旅行や旅好きな人である。
- ワーホリ
- 海外留学
- 海外旅行
- バックパッカー
今の自分が、移住や新たな土地での生活のことばかり考えていたからだと思いますが、旅行や旅好きな人と話すのはとても楽しかった。
それぞれが好きな土地や過去の楽しかった出来事、旅行や経験について、目をキラキラさせて楽しそうに話す。
「あそこは最高だった、コロナが落ち着いたら今度はあそこに行きたい」
それがとても心地よい。
私も、新たな土地で興奮状態だったであり、そのことばかり考えていたので、居心地が良かった。
このときの自分では、旅行や旅など一切興味がない人間とは話が合わないだろう。
「札幌唯一の不満」を解消
また、「札幌唯一の不満」も解消できました。
札幌に来ての不満は、ほとんどありませんでしたが、唯一強くあったのがこれです。
これに関しては、予想を超えていて、一時的とはいえ、長年感じていた不満の解消に成功しました。
本当は言いたいのですが、言えないので、どうにか言える方法を考えておきます。(リアルで会ったことがある人には、全員に言っています)
食べ物もまるで違う。
北海道は言うまでもなく、「日本一食べ物が美味しい場所」と言っても過言では無いでしょう。
その点では、私に限らず北海道に住んでいる人は、舌が肥えてしまっているので、懸念していました。
「北海道以外の食べ物を食べても、まずく感じないだろうか?」
という懸念です。
しかし、新たな移住地も種類は違うが美味しいものは多い。
札幌に移住したときと同じですが、現地の美味しいものを食べたり、探索するのは楽しい。
現地の友人も、「せっかく来たのだから、一緒に美味しいものを食べに行こうよ」という感じで温かく、フレンドリーである。
こうして、8月は、楽しくて仕方がない1ヶ月でした。
何もかも楽しかったので、もうこっちに移住する気満々になっていました。
9月 一転、健康と金銭不安から、絶望を味わう。
しかし、良いことばかりではありません。
やはり、軽く考えていた暑さにやられます。
6年振りに気温37度も体験しました。
馬鹿みたいな暑さです。こんな暑さを本州の人は毎年経験しているのか、過去の自分も毎年経験していたのか、と思うと凄まじいものです。
どこでもクーラーがついているからと舐めきっていましたが、外との気温差で体調を崩します。
そんなの少し考えればわかることなのですが、楽観していたのです。
最終的には、7年振りに、40度の高熱まで出ました。
熱が出ることは慣れているのですが、40度はさすがにしんどく、病院に行き、点滴を打ってもらっていました。
こういうご時世なので、心配しましたが、医者からは、「完全に普通の風邪だね」と診断されました。
しかし、高熱は治っても体調の悪さは続き、定期的な微熱は続きます。
(後半で理由を後述しています。)
また、暑さだけではなく、紫外線が強いです。
大したことではありませんが、6年ぶりに日焼け止めを塗りました。
普通に生活しているだけで焼けるのです。
札幌に住んでいるときは、アウトドア時に塗るだけで、普段やらなくても、思いっきり焼ける事はありませんが、こちらは違います。
「そりゃ北海道の人、皆、色白なわけだわ」と、改めて納得しました。
紫外線の弱さすら当たり前になっていて、まったく気づきませんでした。
北海道の紫外線の弱さは、本州からすれば異常である。
売上が6割減になる
急に仕事の売上が6割減になります。
収入も60%ダウンです。
当時は一切原因がわからず苦悩しました。
もちろん一人なので貯金が減ることはありませんが、精神衛生上好ましくありません。
無職だと心から遊べないのと同じで、金銭的に不安を抱えていると、どうしても遊ぶ気がなくなってしまいます。
また、賃貸では無いので、生活費も札幌に住んでいた頃と比べれば生活費は割高になっています。
こうして、健康とお金の両方が悪化し、一転絶望を感じます。
人の幸せの定義はそれぞれですが、やはり「健康」と「お金」は土台です。
この2点が無くなると多くの人は不幸だと感じるのではないでしょうか。
まず土台であるこの「健康とお金を満たしてから自由に生きる」というのが私の持論です。
特に健康です。
お金は健康であれば、どうとでもなるでしょうが、不健康だとそんなエネルギーすら起きずに、まともに働けないのですから。
9月中頃 過去最高に、札幌の空気が恋しくなる。
また、高揚感が薄れてきたのもあり、札幌の空気が恋しくなってきます。
移住して5年半、私が北海道を離れたのは最高4日間だけでした。
1ヶ月以上離れることは今回が初めてでした。
こんなにも札幌の空気が恋しくなったのは、2015年2月に移住を決断し、5月に移住するまでに埼玉に住んでいた時以来です。
新しい土地は楽しい。
この街自体も好きである。
しかし、空気は嘘をつけない。
言葉にできない違和感があるのです。
9/26 札幌の賃貸を解約するために、札幌に戻る。
賃貸解約のため札幌帰ります。(まだ札幌の家は契約していたので)
空気が恋しかったので、この日を毎日カウントダウンしていました。
- 電気
- ガス
- 水道
- ネット回線
- NHK
- 荷物片付け
- その他役所関係の手続き
などの手続きをすべて終わらせ、空っぽにします。
2015年5月から住んでいた家ともさよならです。
5年半も住んでいたので、荷物が多く、業者も頼みましたが、整理と撤去は大変でした。
57日ぶりの札幌の空気は最高だった。
57日振りの札幌の空気は最高だった。
本当に美味しい。
俺のからだの中に入ってきて自然に馴染む感覚がある。
いつも味わっていると当たり前になり感謝できなくなる。
空腹で仕方ないときに、ご飯が何倍も美味しく感じるように、飢えていた分、感じ方は数十倍だった。
いつもやることだが、自分は新千歳空港に出ると、すぐに外の空気を吸いに行く。
こうして自分は北海道に帰ってきたのだと実感する。
また、公園が綺麗で規模が大きいことも実感した。
もはや日常になってしまい何も感じていなかった、中島公園や円山公園がまるで違って見えた。
言われてみれば当たり前だが、街の中心部に、ここまで綺麗で規模が大きくて、人口密度が適度で騒がしくない公園はそう無いのである。
東京中心部にも大きな公園はあるが、人口密度が多すぎるのでそこまで快適に感じられない。
これが距離を置いて57日間離れていたことによる効果だ。
円山公園、北海道神宮行ってきた。
やはり癒されるし気持ちいいね😇
さて頑張るー。 pic.twitter.com/4CjiKirxZi— 札幌移住ブログ@みかげ (@sapporo1s) September 29, 2020
札幌の某ゲストハウスにて
以前宿泊したことがきっかけで、札幌で定期的に行くゲストハウスがある。
その後、数ヶ月に一度はコーヒーを飲みに行く関係になっている。
時間が出来たし、せっかく札幌に戻っているのだから、今回も行き、今後どこに住んで生きていくのか?という現状を話す。
オーナーはこう答える。
「俺は若いときにワーホリしながら、世界一周したけれども、どんな美しい風景も住めば日常になってしまう。
だからどこに住もうと関係ない。
でも、どこにでも住めるのだから、転々とすれば良いんじゃない?
必ず一箇所に住まなくてはいけないということは無いのだから。」
という返答だった。
「どんな美しい風景も住めば日常になってしまう。」という言葉が印象的だった。
豊富な経験があってのその言葉は説得力がありすぎる。
「どこに住もうと関係ない。」については、ドライすぎて、達観しすぎているように感じる。(もちろんそういう人もいるだろうが)
自分は周囲に影響を受けやすい性質なので、住む場所は重要であり、どこに住もうと関係ないということは無い。
実際、気分の問題であることはわかっているが、嫌いな土地に行くと気分が悪くなったり、場合によっては吐き気や目眩が起こることもある。
好きな土地に行けば、逆である。
私が札幌に移住したのも、札幌にいると気分が最高になったので、移住を決断したのである。
最後部分はその通りで、必ず一箇所に住まなくてはいけないということは無い。
目的の賃貸解約は無事完了したので、移住地の家に戻る。
10月 ついに健康問題解決。穏やかで順調な日々を送る。
相変わらず体調が悪かった。
定期的に微熱が出る。(36.7~37.2)
実はこの謎の微熱現象は去年からである。
今年だけで8回は微熱が出ている。
普通に考えておかしいのではないだろうか。
よって、札幌にいるときもあったことなので土地の問題では無い。
微熱が続くという症状は、癌の可能性などもある。
後は、コロナである。
しかし、「健康体ですね。まったく異常ありません」と病院で診断される。
最終的には、「疲れているから精神的なものでしょう」で終わる。
原因がわからない体調不良は不安である。
最終的には、8日間連続で、37度の熱があった。
高熱にはならないが、どんなに休んでも、まったく下がらないのである。
36.7度が限界で、少し活動するとまた37度を超えてくるのである。
得体のしれない恐怖に襲われる。
「せっかく札幌から移住したのに8日間も寝込んでいて、俺は一体何をしているのだろう・・・」と絶望と悲しみを感じていた。
そしてやっと原因を突き止めた。
それは、猫背である。
なんと、猫背が微熱の原因だったのだ。
詳しくは、「猫背と肩甲骨のコリ」である。
どういうことかと言うと、猫背の症状や肩甲骨のコリが強くなると、自律神経が乱れる。
自律神経が乱れると、肩こり、腰痛、頭痛、めまいだけでなく、最終的には、微熱が出るのである。
猫背と肩甲骨のコリによる自律神経の乱れが原因だったのである。
だから、どんなに睡眠をとったり、お粥生活をしようが、筋違いだったのである。
まるで効果がなかったのである。
実際、整体に行って、猫背矯正をしてもらい、自宅に帰ってきたら、36度の平熱に戻っていた。
あんなに寝込んでいたのが嘘のようである。
そして毎週通い続けているが、それから微熱はおろか、肩こり、腰痛、だるさなどほとんど感じなくなった。
なんということだろうか。
原因はデスクワーク
原因はデスクワークである。
やはりデスクワークは姿勢が歪みやすい。
特に、ノートパソコンを机に置いてのPC作業だ。
これは、自然と猫背になる。
気づいてから、すぐにPCスタンド使用しているが、目線を高く出来るので猫背にならない。
たった数千円のことだから、今も机の上でノートパソコンを置いている人は、今すぐ買った方が良いと断言する。
「移住ブログなのに、こんなにも、関係のないことを書いて良いのか?」
と思ったが、事実なのだから仕方ないし、お節介なのはわかっているが、今も机にノートパソコンを置いている人に自分のような馬鹿なことになって欲しくないと心から思う。
こうして、健康問題はほぼ解決して、今年一番の体調になった。
今は完全に背筋も真っ直ぐになっているし、毎日肩甲骨ストレッチをしているので、解決方向に向かっている。
売上も8割ほどに戻した。
売上も8割ほどに戻した。
頭ではわかってはいたものの、ずっとこのまま収入が無くならないという幻想が無くなったので、良い意味での危機感を感じることが出来た。
10月は、今年最も仕事ができた。
今ではあのとき売上が減ってくれてありがとうとすら思っている。
今後の自由な生活のためにも、「もっとより良いサービスを作り上げていく」という仕事へのプロ意識が上がった。
移住前の停滞感も無くなった。
後述するように、自分の生き方がわかったからだ。
主な観光地をすべて巡った。
あまりしていなかった観光をしました。
不思議なことに移住当初は、ガッツリ観光してやろうと思っていても、自分の生活に追われ、観光は二の次になっていたのである。
やっと健康もお金も上昇基調になったので、一番仲良くなった友人と一緒に行くなど、主な観光地はすべて巡った。
改めて、知らない土地に行き、新たな刺激を受けるのはとても楽しいと感じた。
一旦、札幌に帰ることにした。
この決断をしたのは、10月の前半である。
家の契約は3ヶ月(8/1~10/31)なので、今後どうするか考えた。
一旦、札幌に帰ることにした。
このまま続行していくことも考えたが、やはり札幌の空気が恋しかった。
しばらくは吸っていたい気持ちが強い。
また、健康とお金も改善中とはいえ、まだ満足していない。
あっちで、仲良くなった友人と簡単に会えなくなることは寂しかった。
今すぐにでも会いたいと思う人はいる。
しかし、本気出せばすぐに会いに行けるし、旅行も可能だ。
とりあえず、実家の埼玉を2週間ほど挟んで、札幌に戻ることに決めた。
新たな札幌の住まいを契約した。
11/1 埼玉に帰る
実家の埼玉に帰った。
母さんにも今年初めて会った。
もう65を過ぎているのはわかっているが、久々に会うとすっかりおばあちゃんになっていて悲しい。
久々の帰省なので、埼玉は2週間ぐらい滞在しようと思っていた。
しかし、冬の関東は寒い。
これほどまでに寒いものかと実感した。
これなら札幌に早く行きたいと思い、予定を9日間早めた。
両方住んだことがない人は意味不明だと思うが、気温は低くても、寒さの種類が違っていて、冬は札幌の方が体感は温かいと感じる人は多い。
11/6 札幌に帰ってくる。
こうして、11/6に札幌に帰ってきました。
札幌、ただいま。 pic.twitter.com/NiN1t97FiE
— 札幌移住ブログ@みかげ (@sapporo1s) November 6, 2020
札幌に帰ってきて感じていること
帰ってきて感じていることを書いていきます。
1.やはり、落ち着く。ホームだなと感じる。
とにかく落ち着く。
これに尽きます。
ホームであると感じます。
あっちには3ヶ月住んでいましたが、やはりここまで落ち着かないのです。
実家の埼玉も好きではありますが、もうホームであるとは感じません。
多くの人は、生まれ育った街に行くと、懐かしさを感じ、落ち着く人が多数でしょう。
しかし、もう埼玉より札幌のほうが落ち着くのです。
2.空気が最高。
今回しつこいぐらいお伝えしている空気です。(見直ししてて、自分もうんざりしていた笑)
やはり、札幌の空気は最高です。
これは私だけではなく、移住してきた人の一定数が感じていることです。
「札幌の空気に惚れて移住してくる」という現象は、私だけではありません。
仮に私が札幌嫌いになるときは、この空気がなくなるときでしょう。(多分ありえない)
3.3ヶ月離れていたので、若干の新鮮さを感じる
また、3ヶ月離れていたので、若干の新鮮さを感じます。
7月までは、飽きた気持ちで一杯でしたが、今は大丈夫です。
まあ今後はわからないですが、方法は後述しています。
4.家が最高に快適
家が快適です。
広くて、街中に近い場所に住んでいますが、最高に快適です。
もう札幌であれば、ずっとここに住みたいと思っているほどです。
5.今年一番札幌愛が強くて、穏やかに幸せである。
札幌に帰ってきて2週間余りというのもありますが、今年一番札幌愛が強くて、穏やかに幸せです。
11月という、完全に冬でもない半端な時期でこれです。
これが離れていた効果です。
【結論】本当に3ヶ月間、北海道を離れてよかった。
本当に北海道を離れてよかったと思います。
恐らく、行かなかったら北海道のことを嫌いになっていたと思います。
行動は正義だと改めて実感しました。
北海道以外の場所で住むことが、北海道を知ることだった。
北海道以外の場所で住んで得たことは大きく分けると2点です。
1点目は、新たな刺激です。
北海道には無い新たな刺激、人との交流、食や生活などなど北海道にいては絶対に味わえない刺激を受けられたことです。
これが誰でもわかる北海道を離れたメリットです。
2点目は、北海道の良さの再実感です。
ある意味、ずっと北海道にいると良さがわからなくなってきます。
例えば、北海道の寿司は日本一美味しいですが、北海道の寿司しか食べたことがなければ、どれほど美味しいものかわからないでしょう。
最初はあんなに美味しく感じたトリトンも、美味しいなとは感じますが、何度も何度も食べていれば、当時の感動は味わえません。
慣れてしまえば、当たり前になってしまうのです。
当たり前になってしまえば、もはや感謝できなくなってしまうのです。
また、今回で言えば、本州の暑さも体験しました。
札幌の夏がいかに快適かは、理論上は明らかです。
明らかですが、北海道の夏がいかに快適であることも忘れ、たかが数日寝苦しい夜があるぐらいで、「いやいや北海道も暑いし、クーラーほしいな」と最近はほざいていましたが、やはり、本州の暑さに比べれば、大したことが無いのです。
(それでも暑いのはわかりますが笑)
やはり、物事は比較するから良さがわかるのだと再実感しました。
理屈ではなく、心で理解するには体験しか無い。
理屈ではなく、心で理解するにはやはり体験するしかありません。
またお寿司で例えてしまってくどいのですが、北海道の寿司しか食べたことがない人に、どれだけ北海道のお寿司が美味しいかを熱弁するよりも、本州に行って、適当な回転寿司を食べてもらったほうが一発で美味しさが理解できるようになります。
それと同じで、私が札幌に移住して5年半。
もう北海道の良さが当たり前になってしまい、感謝できなくなってしまったのです。
理屈でいかに札幌が素晴らしいかは理解しています。
しかし、理屈でいくら納得させようとしても無理だったのです。
ですので、離れるしか無かったのです。
今回離れることで、心で理解することが可能になり、昔とは違った意味で札幌は良い街だなと実感することが出来るようになりました。
それが、昔と今の違いです。
【実験結果】新札幌移住生活のスタート!
今後の移住生活ですが、
「3.札幌と新たな土地を行き来する生活~」
札幌と新しい土地を行き来する生活をする。
3のこちらを選択することにしました。
「おいおい、これだけ札幌ベタ褒めしておいてずっと住まないのかい!」と思うかも知れません。
しかし、今はまだ札幌に来て2週間余りです。
恐らくですが、このまま1年中札幌にいると、また時間が経過すれば、飽きてしまうと思うのです。
また同じように、日常が当たり前になり、元の自分になってしまうと思うのです。
加えて、札幌唯一の不満は残っています。
なので、札幌とは付かず離れずの距離感でいようと思います。
ずっといると緩く感じてしまいますし、また同じことになりそうなのです。
かといって、完全に離れると恋しくなってきます。
この気持ちを両立するには、適度な間隔で行き来することです。
これであれば、常に幸せな気持ちで札幌生活を送ることが出来るようになります。
幸いして、このワガママな生活を私は実現することが出来ます。
(そんな予感がしていたので、フリーを目指していた)
また、まだまだ知らない土地へ行ってみたいのです。
言い方は悪いかも知れませんが、たかだが1箇所の街に、3ヶ月離れただけでこれだけの気付きがあったのです。
さらに、2箇所、3箇所、海外、、と進んでいけば、また新たな刺激があるではないでしょうか。
その刺激を受けて、北海道に帰ってきたら自分がどう感じるのかが知りたいのです。
なので、住むことはないですが、コロナが落ち着いたら海外旅行は行く予定でいます。
来るべき海外旅行バブルへの準備はしておくつもりです。
札幌はホームだとしても、新たな土地での刺激と体験(住むなり旅行なり)を今後も受けて生きていきたいのです。
そして、疲れたらまた札幌に戻って来たいと思います。
ですので、
「北海道に1年中住むこともないし、まったく住まないこともない。」
というのが今の結論です。
今後と現状について
現状は、2月前半まではいます。
ですが、それ以降ももう少しだけ札幌に住むのか、また同じ場所に移住するのか、まるで違う場所に移住してみるのか、どうなるかはわかりません。
その時の感覚で決めたいと思います。
むかしの私であれば、こんな適当な生活に不安を感じていたかも知れませんが、今は「自分が住みたいと思った方に住めばいい」と良い意味でポジティブに考えています。
“安定を求めるよりも、不安定の中で、生きられる強さを持った自分”でいたいと思っています。
ただ、夏は北海道にいるつもりです。
もう二度と本州の夏など体験したくはありません。
こんな小学5年生でもわかることを、体験してみないとわからなかったのです。
まとめ
一連の流れは以上です。
公開するのに内心抵抗はありました。
部分的に書きすぎている部分もあります。(逆に書いていないこともあります。)
しかし、これも「札幌移住ブログ」です。
どう思われようと構わないので、開き直って本心で書きました。
私は、自分の気持ちを誤魔化して生きたくはありません。
自分が幸せになりたくて札幌に移住したのに、札幌移住生活と縛ることで、自分の人生が不幸になってしまうのは、本末転倒です。
一生札幌に住むと宣言したこともありません。(骨を埋めたいなと書いたことはありますが、あくまで願望)
今回、北海道を3ヶ月離れたことで、北海道には無い、新たな刺激を受けられたこと、札幌の良さを過去最高に実感できていて今は穏やかに幸せです。
本当に決断し、行動してよかったなと感じます。
今後は、新たな移住生活になります。
一年中札幌に住まないことで、一部反発を感じる方もいるかもいるかも知れませんが、それはそれで仕方がありません。
一年中住まなくても、私の札幌への想いはこの記事で書いている通りです。
大変長くなりましたが、こんな個人的な想いを最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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