これから仕事を辞める人へ。国からもらうべき失業保険3つと再就職手当1つ

  • これから仕事を辞める。
  • 仕事を辞めた直後。

という人に向けて書いています。

札幌に移住しようとすれば8割の人が仕事を辞めると思います。

そのうえで知っておくべきことは国からお金をもらえる失業保険と再就職手当についてです。

私の経験をもとに移住と失業保険の関係について書いていきます。

目次

申請すればお金がもらえるのに、誰も教えてくれない失業保険。

申請すればもらえるお金があります。

しかし、誰も教えてくれません。

やっぱり国の制度って、「知っている人だけお金あげますよー。知らない人には1円もあげませんよー」っていうのがほとんどなんですよ。

しかも知っているだけじゃダメで、わざと仕組みを複雑にして挫折する人を作り出してます。

私もわけわからなく苦労したので、このページでその複雑な仕組みを少し説明して、あなたの役に立つことを願っています。

まずは1年間働く。それが大前提。

失業保険や再就職手当をもらうには、条件があります。

まずは1年以上働く。話はそこから始まります。

正社員じゃなくても大丈夫ですよ。(ただし、たくさん働いといた方が受給金額が多いので有利)

「原則として、1週間に20時間以上働き、更に31日以上働き続ける予定であることが条件ですので、アルバイトでも可能なようです。

1日8時間労働ならば、週3以上働いていればOKです。

これを直近24ヵ月の間で12ヵ月間やっていれば基本的に条件達成です。

国からもらうべき失業保険3つと再就職手当1つ

失業保険を有効に活用するための、失業保険3つと再就職手当1つの合計4つのコースがあります。

最初に読んでも意味がわからないと思いますが、なんとなくでも読んでみて下さい。

1.”会社都合退職”ですぐに受給する。

1つめは会社都合退職」です。

該当しているならばこれが一番です。

  1. リストラ・倒産・解雇でやむなく退職した人
  2. 毎月の残業時間が45時間以上でありその状態が3カ月以上続いている

どちらかでも該当すれば会社都合になります。

退職してすぐに失業保険を受け取れるので、これを満たしているのなら最高です。

リストラや倒産の可能性は低いでしょうが、もしあなたが毎月45時間以上の残業が3ヶ月間続いている状態でしたら、自ら会社を辞めても会社都合になります。

もしあなたが残業ばかりの社畜生活を送っているのなら、「今すぐ札幌に移住しちゃいなよ!!」と声を大にしたいところです。

とにかく、会社都合退職ができるなら一番です。

2. “自己都合退職”で90日間の給付制限後に受給する

自己都合で退職するとすぐに失業保険はもらえません。

90日間の給付制限があります。

この間一切お金はもらえません。

3ヵ月分収入なしと言うのは、少しつらいですよね。

つらいですが、これを過ぎれば受給できます。

私は療養と北海道を満喫するため90日後に受け取りました。

受け取っていてですが、正直あまりおすすめできません。

なぜなら、90日も働かないのは逆にしんどいからです。

やっぱり無職の期間が長いと罪悪感や劣等感を感じてしまうからです。

それに退屈ですよ。笑

私は健康を取り戻すために移住したので、これにしたわけですがそれにしても暇でした。

最初は人生の夏休みに浮かれましたけどね笑

貯金も80万減りましたし笑

今タイムスリップできるなら以下に紹介する再就職手当か職業訓練のコースを選びます。

3.受給中に就職し、”再就職手当”をもらう。

今までもらうのは失業保険でしたが、ここで紹介するのは再就職手当です。

わけわからないかも知れませんが、それで普通です。笑

再就職手当とは、失業手当が残っている状態で再就職した場合支給される手当のことです。

 

・所定給付日数を3分の2以上残して再就職した場合

総合支給額 = 基本手当日額 × 失業保険の支給残日数 × 70%

・所定給付日数を3分の1以上残して再就職した場合

総合支給額 = 基本手当日額 × 失業保険の支給残日数 × 60%

知らない言葉が並んでいるので、わけわからないと思いますが、もらえる総合金額の70パーセントや60%が、就職すれば一気に振り込まれるということです。

実際僕はもらえた金額の合計が48万だったので、受給が始まってさっさと就職していれば約33万6千円が一気に振り込まれたわけです。(実際多少の誤差はありますが)

それに普通に働いている給与も発生しますので、収入と言う意味ではさっさと仕事を見つけて就職してしまったほうが高いんですからね。

再就職手当てをもらうための条件

以下が再就職手当をもらうための条件です。

■ 再就職手当の支給を受けるには下記のすべての要件を満たす必要があります。
① 受給手続き後、7日間の待期期間(※)満了後に就職、又は事業を開始したこと。
② 就職日の前日までの失業の認定を受けた上で、基本手当の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上あること。
③ 離職した前の事業所に再び就職したものでないこと。また、離職した前の事業所と資本・資金・人事・取引面で密接な関わり合いがない事業所に就職したこと。
④ 受給資格に係る離職理由により給付制限(基本手当が支給されない期間)がある方は、求職申込みをしてから、待期期間満了後1か月の期間内は、ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介によって就職したものであること。
⑤ 1年を超えて勤務することが確実であること。
(生命保険会社の外務員や損害保険会社の代理店研修生のように、1年以下の雇用期間を定め雇用契約の更新にあたって一定の目標達成が条件付けられている場合、又は派遣就業で雇用期間が定められ、雇用契約の更新が見込まれない場合にはこの要件に該当しません。)
⑥ 原則として、雇用保険の被保険者になっていること。
⑦ 過去3年以内の就職について、再就職手当又は常用就職支度手当の支給を受けたことがないこと。(事業開始に係る再就職手当も含みます。)
⑧ 受給資格決定(求職申込み)前から採用が内定していた事業主に雇用されたものでないこと。
⑨ 再就職手当の支給決定の日までに離職していないこと。
※待期期間中に仕事等をしたことにより失業の状態でなかった日や、失業の認定を受けていない日については、待期期間に含まれませんのでご注意下さい

引用:ハローワーク https://www.hellowork.go.jp/

重要なものだけ解説

文字だけみるとわけわからないと思うので、重要なものだけピックアップします。

受給資格に係る離職理由により給付制限(基本手当が支給されない期間)がある方は、求職申込みをしてから、待期期間満了後1か月の期間内は、ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介によって就職したものであること。

最初の1ヶ月はハローワーク経由の求人じゃないと再就職手当てがもらえないのです。

ですので、ハローワークでないなら1ヶ月経過しないと再就職手当てがもらえません。

今の時代ネットで求人探したりできますし、むしろ主流ですので、ほとんどの人が1ヶ月待つことになります。

1年を超えて勤務することが確実であること。

「え?1年間同じ職場で絶対に働かないといけないの?」と思うかもしれませんが、違います(キッパリ)

長期で働く意思があるということです。

ぶっちゃけ再就職手当をもらった1ヵ月後に辞めてしまっても問題はありません。

(望ましくないですが)

NGなのは、例えば、派遣で4/1~9/30までなど雇用など期限が定められていて、「今後働かせる意思はないよ」というものです。

これは対象になりません。

逆に期間が定められていても「長期で働かせる意思があります」と雇用主が考えていれば対象になります。

また、アルバイトだとしも週5で働くのなら再就職手当の対象になります。

というわけで、言葉で見るより遥かに緩い条件なのです。

受給資格決定(求職申込み)前から採用が内定していた事業主に雇用されたものでないこと。

そのままです。

「お前最初から採用決まってて、再就職手当もらう目的じゃねえよな?」

ってことです。

普通該当しないので、問題ないはずです。

再就職手当の支給決定の日までに離職していないこと。

再就職して1ヶ月ぐらいしたら

「この人本当に職場で働いてるの?」と仕事先にハローワークから電話が来るようです。

これで確認が取れたら再就職手当支給決定です。

このときに退職していたら当然もらえません。

当たり前ですよね。

※再就職手当いつもらえるの?

採用日など多少の前後はあるようですが、確認がとれて早ければ1週間遅くても1ヶ月以内にはもらえるようです。

遅くても、新しい職場で働き始めて2ヵ月後にはもらえるでしょう。

4.”職業訓練コース”に通いながら受給する

4番目が「職業訓練学校」に通うことです。

職業訓練学校とは、求職中の人々に、職業に必要な技術や知識を身につけ、就職につなげてもらうための職業訓練を実施している、国が支援している学校のことです。

ここに行くと何がすごいかって、自己都合で退職しても、給付制限の90日間を待たずに、すぐに給付金が貰えてしまうことです。

しかも給付期間が2倍。

ってことはもらえる総金額も2倍ってことです。(私が仮にこちらのコースを選んでいたら国から96万円もらえていたことになります)

そして、無料で仕事に必要なスキルを習得できる。

今までと違う新しい仕事がしたい

新たに技術を身につけたい

という人におすすめです。

職業訓練学校の3つのメリット

1.90日間経たないともらえない失業保険⇒すぐにもらえる

2.給付期間90日⇒給付期間180日

3.無料で新しい技術覚えられる

メリットが凄まじいです。

注意点・デメリット

注意としては、申込みから始まるまで1ヶ月ぐらい期間があること。

申込期間が決まっていること。

もし、WEBデザイナーに興味があり、「WEBデザインコースを申し込みたい!」と思っても、申込期限が終わってしまっていたらまた数ヶ月待たなくてはいけません。

実際以下が札幌の職業訓練の申し込み日程のページです。

求職者支援訓練コース 札幌地区

国からお金をもらって勉強するので、誠実な態度で

綺麗事を言うつもりはありませんが、国からお金をもらって勉強するので、真面目に勉強しときましょう。

面接などはあるようですので、誠実な態度で挑みましょう。

申込みで定員漏れの可能性もありますが、「失業保険すぐに欲しいから入るんだよ~。勉強なんて興味ねえ~」のような不誠実な態度でなければ、通ると思います。

理由が無い欠席とかしてしまうと給付がもらえなくなることもあるので、欠席だけは厳禁。

土日は休みです。毎週安定した休みがあります。

実際の北海道の職業訓練のサイトを見ると実感がわくでしょう。

こちらが公式ページです。

ポリテクセンター北海道 者向け職業訓練のご案内

体験談ブログ

私は体験していないので、体験談は書けません。

しかし、この方が札幌の職業訓練学校に通っている体験談をブログに書いています。

⇒ 職業訓練 かたてまに読むブログ

やはり実際の体験談が一番参考になりますから気になる方は読んでみて下さい。

初めて読んで理解できる人間はいないので大丈夫。

あなたが失業保険について何も知らずに初めてこの記事を読んだら絶対に理解できていないと思います。

それが普通です。笑

お金のシステムは国がわざと複雑にしているので、わからなくて当たり前です。

わからないことはハローワークの人に直接聞きましょう。

ハローワークの人に聞けば何でも教えてくれる。

ハローワークの人は今まで数百人と説明してきているので、この超複雑な仕組みを完全に理解しています。

「会社の退職を考えています。もし、辞めた場合の失業保険や職業訓練、再就職手当について教えて下さい。」

「職業訓練がよくわかりませんので詳しく教えて下さい」

と言えばきちんと疑問に答えてくれたり、資料を渡してもらえます。

職員の人も毎日聞かれていますので、慣れっこです。

納得するまで教えてくれるので安心して下さい。

面倒だけど、面倒とか言う金額ではない。

めんどくさいですが、なんせ国からお金がもらえるんですからね。

例えあなたが理解するのに10時間かかったとしても50万もらえたら時給5万円の計算になります。

30万円しかもらえなかったとしても時給3万円です。

そう考えたらすごくないですか?

そんな仕事あれば、だるいとかめんどうだとか言わずにさっさとやるかなーと思います笑

まとめ

失業保険3つと再就職手当1つの4つのプランについて説明しました。

まずは1年以上働きます。

話はそれからです。

(細かくは直近24ヵ月以内で12ヵ月間以上)

  1. 会社都合退職:すぐに受給できて理想
  2. 自己都合退職:90日間の給付制限後に受給
  3. 再就職手当:受給中に就職すれば手当がもらえる
  4. 職業訓練コース:自己都合でも、給付制限なしで受給できて、無料で技術を取得

1番の会社都合の退職であればすぐに失業保険がもらえるので文句なし!

また、毎月の残業が45時間以上の人も対象になりますので、社畜してた人は苦労が報われます。

2番目の給付制限90日を経過して失業保険をもらうのは、退屈なので、私は選んでおいてですが、あまりおすすめできません。

3番目の再就職手当は現実的におすすめ。ダラダラ失業保険をもらうより収入自体は上がりますし、早く就職して安心したい人にはおすすめ。

4番目の職業訓練学校も、新しい技術を無料で身につけられて自己都合退職でもすぐに失業保険がもらえたり、給付日数が2倍になったりと別業種の仕事をしたいのならおすすめ。

追伸:手当てもいいですが就職先を見つけるのが一番安心

失業保険は有効活用しましょう。

無職でもお金がもらえるのは安心です。

しかし、実際に就職してしまうことが一番の安心です。

私は転職エージェントを利用して正社員就職しました。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

⇒ 札幌に仕事はない?正社員として就職するあまり知られていない方法

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